(訳注:最新情報は原文をご参照ください)

ROS(バイナリー版)をUbuntuにインストール

下記のいくつかのUbuntuのプラットフォーム向けに、Debianパッケージを作っています。これらは、最適ではないかもしれませんが、SVNベースのインストールより効率よく、私たちが推奨しているUbuntuへのインストール方法です。

インストール方法

ROSのレポジトリーを追加(sources.listの設定)

ROSサーバーからのDebianパッケージを受け入れるため、まず、sources.listファイルの設定を、下記コマンドにより行います。

  • Ubuntu 8.04 (Hardy)

    • sudo sh -c 'echo "deb http://code.ros.org/packages/ros/ubuntu hardy main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'

    Ubuntu 9.04 (Jaunty)

    • sudo sh -c 'echo "deb http://code.ros.org/packages/ros/ubuntu jaunty main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'

    Ubuntu 9.10 (Karmic)

    • sudo sh -c 'echo "deb http://code.ros.org/packages/ros/ubuntu karmic main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'

鍵の追加

  • wget http://code.ros.org/packages/ros.key -O - | sudo apt-key add -

インストレーション

ROS.orgサーバーのインデックスをアップデートします。

  • sudo apt-get update

適しているバージョンを選んでインストール:

  • ROSのみ:

    • sudo apt-get install ros-boxturtle-ros

    Base: ROSとロボットに依存しないスタック(例:ナビゲーション、ビジュアライゼーションなど)

    • sudo apt-get install ros-boxturtle-base

    PR2: ROSとPR2ロボットに依存するスタック(例:PR2シミュレーター)

    • sudo apt-get install ros-boxturtle-pr2
    • 補注: hddtempという注意プロンプト:実際のPR2にインストールしない場合は、このプロンプトに'no'と答えてください。このプロンプトを出ないようにするには、あらかじめ、deconfの設定を行うことでできます。

      • echo "hddtemp hddtemp/daemon boolean false" | sudo debconf-set-selections

    特定のスタック: 指定されたROSスタックをインストールすることもできます(sudo apt-get install後のハイフンを下線と置き換えてください):

    • sudo apt-get install ros-boxturtle-STACK
      例:GMapping
      sudo apt-get install ros-boxturtle-slam-gmapping

シェルの環境設定

新しいシェルを開くたびに、ROSに関する環境変数が、バッシュのセッションに追加されると便利です。

echo "source /opt/ros/boxturtle/setup.sh" >> ~/.bashrc
. ~/.bashrc

現在使っているシェルの環境変数だけを設定したい場合は、以下のコマンドを入力してください。

source /opt/ros/boxturtle/setup.sh

rosinstall (非OS依存)

rosinstallツールは、ROS用のコンフィギュレーションの設定を行います。以下のコードは、ROSソースコードをダウンロードし、ブートストラップ方式の実装を行います。このサンプル用コンフィギュレーションでは、rosinstallファイルのひとつのエントリーにつきひとつのサブディレクトリーという形式で、すべてのファイルを、~/rosディレクトリー内のサブディレクトリーにインストールします。これには少し時間がかかりますが、rosdepツールにより初期の依存関係が確立されれば、あとは自動的にインストールされます。

wget --no-check-certificate http://ros.org/rosinstall -O ~/rosinstall
chmod 755 ~/rosinstall

次に、コンフィギュレーション・ファイルを利用してrosinstallします。2種類のコンフィギュレーションをが用意されています。

  • "base" (非ロボット依存)
  • "pr2" (PR2ロボット開発用)

rosinstallのフォーマットは、SVNレポジトリーの単なるリストですので、自分用のコンフィギュレーションをを容易に作成できます。このフォーマットに関する詳細は、rosinstallをご参照ください。

補注: 下記のインストール方法は、~/rosにインストールすると想定しています。インストール先を変更したい場合は、単純に、下記のコマンド内の~/rosと希望のインストール先とを置き換えてください。

  • ROSのみ: 基本的なROSチュートリアルを含みます。

    ~/rosinstall ~/ros http://ros.org/rosinstalls/boxturtle_ros.rosinstall 

    Baseインストール: 推奨版。ROS、ロボットに依存しないライブラリー、チュートリアルを含みます。

    ~/rosinstall ~/ros http://ros.org/rosinstalls/boxturtle_base.rosinstall

    PR2インストール: ROS, ロボットに依存しないライブラリー、チュートリアル、PR2関連のライブラリーを含みます。

    ~/rosinstall ~/ros http://ros.org/rosinstalls/boxturtle_pr2.rosinstall

    Willow Garage社用インストール: Willow Garage社用インストールをご覧ください。

    最新版(不安定): 不安定ながらも最新リリース版のインストールは、'boxturtle'の代わりに'latest'と置き換えてください。

環境設定

環境設定をアップデートする必要があります。

source ~/ros/setup.sh

新しいシェルを開くたびに、ROSに関する環境変数が、バッシュのセッションに追加されると便利です。 以下のコマンドをお使いください。

echo "source ~/ros/setup.sh" >> ~/.bashrc
. ~/.bashrc

チュートリアル

まず、チュートリアルをインストールします。

  • wget --no-check-certificate http://ros.org/rosinstall -O ~/rosinstall
    chmod 755 ~/rosinstall
    ~/rosinstall -o ~/ros-tutorials http://www.ros.org/rosinstalls/ros_boxturtle_tutorial.rosinstall

ROSをインストールした時と同じように、チュートリアルを利用するために、シェルの環境設定を行ってください。次のコマンドで、バッシュ・シェルに自動的に環境変数を追加します。

echo "source ~/ros-tutorials/setup.sh" >> ~/.bashrc
. ~/.bashrc

今、使っているシェルだけの環境変数を設定したい場合は、

source ~/ros-tutorials/setup.sh

インストレーションがうまくできたか確認してみましょう。ROSチュートリアルに進んでください。

Wiki: ja/ROS/Installation/Ubuntu/Deb (last edited 2010-04-28 05:05:42 by AkihisaOyama)